Interview06 【よしむら やえ】
よしむら やえ Yae Yoshimura

お節介とは言わせない!「思いやり」を武器に、国籍・年齢も厭わない笑顔つくりの名人
憧れの「介護美容だけ」で生活しています
介護美容研究所大阪校の2期生です。
内職などを経験し、化粧品容器の作成・検査会社で15年ほど働いてきたのが、主な社会経験です。それとは別に、将来的に役立てばいいなぁ、という思いで40代でヘルパー資格を取得しました。当時の勤務先は、とてもいい会社でしたが、50代に入り業務内容に体力的な不安を覚え、転職することに。その頃、SNSで介護美容研究所を知り入学しました。卒業後は、単発アルバイトなども経験しながら、今ではケアスイートに加え、介護美容研究所の講師業も複数担当しています。それに加えて、元気印のスマイルクリエーター平松久実さんが主宰する『しずくいろ』でも活動しています。各メンバーが、それぞれの得意分野で活躍し、介護美容業界でも成果を上げているチームです。これらの活動を合わせて、介護美容のみの収入で生活できています。
事務処理は苦手。アウトプットしながら実践を積める環境がとってもありがたい。
事務処理や、営業、契約などが苦手です…その点、ケアスイートを利用すると、わたしの苦手な部分は全てカバーしてもらえる。介護美容研究所で学んだことをアウトプットしたくてたまらなかったわたしには、ピッタリでした。実践を積むことができた上に、苦手なことを避けられ、報酬まで手に入るシステム。ありがたいという他、言葉が見つかりません。

『契約9件』が、レクリエーションの礎に
わたしが介護美容研究所の大阪校へ通っていた頃、世界は新型コロナウイルス感染拡大の渦中でした。介護美容業界も、その流れにはもちろん逆らえず、施術者不足が深刻だったようです。不幸中の幸いというか、おかげさまで、当時ケアスイート案件のみでも9件を担当できました。以来、今に至るまで更新をいただいている案件もあります。
当時はレクリエーション準備に追われるように過ごしていたので、正直大変でした。数え切れないほど試作し、失敗してはサンプルを仕上げ…の繰り返し。けれど、あの時の経験が今、DAOの新コンテンツ「贅沢クラフトレシピ」につながっているのは、間違いありません。
「楽しい」仕事、楽しい人生
元気な大阪の「思いやり」気質で、人を笑わせること、笑顔にすることに生きがいを感じています。「女は愛嬌」と父はよく言っていましたが、いつも笑顔でいること、楽しく過ごすことを目指しています。
昔、「よし!今日はあの子の笑顔を引き出そう!!」と1日の目標を立てることもありました。化粧品容器の会社で働いていた頃、外国籍の同僚がいたのですが、コミュニケーションも難しく、社内で孤立していたのです。そこで黙っていられないのが、大阪生まれ、大阪育ちのわたしです。お節介なことにも、どうにか、その子に笑ってほしくて、何度も声をかけたり、面倒を見たりしていました。最初は反応もなかったのですが、しばらくすると、笑顔になってくれた瞬間があって、「よっしゃっ!!」とそれが本当に嬉しかったのです。娘くらい年齢の離れた子でしたが、極端な人見知りだったこともわかり、それからは「やえ、やえ!」と慕ってくれるようになって。こんな自分に「お節介なことをした…」と、落ち込むこともあるのです。でも、それが大阪の「思いやり」かな、と思っています。だから、「思いやり」は大好きな言葉の一つです。

「歳をとることが、楽しい社会」を実現するため
大きな夢としては、年齢や健康状態にかかわらず、誰もが集える場所をつくることです。まだまだ働きたいシニアの方々と、居場所がなくて困っている子供達が憩う、食事もできる場所。1階は、お惣菜の販売と食事の提供をするところ。2階の一角では、私がフットケアを提供できたら素敵です。一案としては、店の経営に挑戦したい若い人を、シェフとして日替わりで担当してもらったり。シェフが作ったおかずや、健康志向の食べ物を、忙しい人が買って帰って、子供に食べさせる。そんな場所ができたらいいな、と夢を描いています。
残念ながら、「年齢を重ねる」ことを、マイナスなこととして捉える人が多いと感じています。苦労して一生懸命生き抜いてきた人生なのに、歳をとることで「諦め」の人生となってしまう。でもそれは違う!!そうではなく「歳をとることは、楽しいこと」という概念に書き換えていきたい!それが私の夢です。そのために、大阪の元気いっぱいな私が提供する介護美容を、大いに役立てていきます!!
よしむら やえ
Yae Yoshimura
- スマイルケアビューティスト
- 保有資格:ヘルパー2級、フットヘルパー、色彩検定UC級
- 耳ツボジュエリー
- 活動地域:大阪府

記事執筆
刈茅志保(かるかやしほ)
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