Interview 01

長内麻紀穂 Osanai Makiho

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日本全国に会員を有する、介護美容コミュニティglow up/DAO。
草創期より、長尾さんと並んでコミュニティを牽引してきた長内麻紀穂さん。
知らないことはない営業職から介護美容への転身秘話や初公開プライベートタイムまで。
第一回ときめきインタビューでは、皆さん憧れの存在を丸裸にしちゃいます♡

子どもの頃の夢は
「⚪︎⚪︎⚪︎の先生」

青森県の津軽市に生まれ、大学を卒業するまで青森にいました。
現在は、神奈川県に住んでいます。

 実は、幼い頃から歌うことが大好き。中学生のときは、カラオケに行きたい一心で、吹雪の中バスを乗り継いでカラオケ店へ行ったことがあります。開店から閉店まで一人カラオケを楽しみました。そういえば、祖母のコーラス練習について行って、一緒に歌っていたことも思い出しました。このことは、「うきはの宝」さん発行の『ばあちゃん新聞』にも寄稿しようかな、とも思います。

 その頃憧れていたのは、中学生まで師事したピアノの先生。気品があって、優しくて包み込むようなところに憧れていました。大人になったら、ピアノの先生になりたいと言っていたものです。

私だけのリラックスタイム

コミュニティ運営や、介護美容など忙しい毎日ですが、一人で過ごす時間は大切にしています。
自宅でよくするのは、朝食後の「大の字タイム」。
床の上に寝転がって、手足を広げて大の字で過ごすのです。
瞑想のように何も考えず、頭を空っぽにしてスッキリさせるのですが、いつも「はっ!」と我に返って仕事を始めます。

6年間の営業職。
取り残されて、気がついた。

大学を卒業後、関東に移住して地域フリーペーパーを発行する広告会社に勤務しました。

この会社は、内定直後に、飛び込み営業の実戦研修をするほど営業に熱心な会社でした。6年間通して大変鍛えられたように思います。毎月のノルマがあったので、それを達成するのに精一杯でした。アポイントとアポイントの合間に、飛び込み営業をするなどして、できることはし尽くしました。

達成感から6年目の転職に至ったのですが、3年目には、忘れられないエピソードがありまして……。

3年目のあるとき、気がついたのです。
同期入社のスタッフが皆、昇格していたことに。
完全に出遅れていました。
焦って昇格しようとしたのですが、昇格を認めてもらうためには、申請できる売り上げ基準に達していない上に、申請期限まで1ヶ月も残っていない状況。

そのとき初めて、計画を立て目標を達成することの大切さを学びました。
それからは、なりふり構わず、多くの方に頭を下げ、お客様に泣きついてお願いしたこともありました。
どうにか基準を達成して申請はできたのですが、最後まで諦めない「やりぬく力」となりふり構わず取り組む「柔軟性」は、今でも私自身の核心となって活かされています。

介護美容事業に活かされる
「やりぬく力」・「柔軟性」

介護美容との出会いは、施設に入所した祖母が、メイクをしたことで笑顔を取り戻したことです。


介護美容研究所に通いながら、介護施設での夜勤も始めました。
その後、『介護美容まき家(以下「まき家」)』の開業に至ります。

入校と同時に、インスタグラムも始めました。
開設当時は「今日はメイクを習いました。楽しい!」などの投稿が目立ちます。
中盤になると、コミュニティのメンバーから力を借りて、売り上げ20万円を達成したことも紹介しています。

私のInstagramはこちらをクリックするとご覧になれますので、ぜひご覧ください!

今では、10を超える施設様との契約をいただいたり、コミュニティ運営に携わったり、介護士業務を減らして、介護美容業務に多くの時間を費やすことができています。
けれども、最初は多くの方々と全く同じ学生でした。


今日の私があるのは、介護業界の方々との繋がりのおかげです。
多くの人と繋がるためには、誘われた際に迷わず誘いを受けること。悩んでいる隙はありません。
その柔軟性が大切です。そして諦めずに、やりぬくこと。開業して3年目、私がここまで来られたのは、私が特別な存在だからなのではありません。やりぬく力を発揮して、しぶとくやり続けたから。ただそれだけなのです。

『選択する』ことを支えます!

『まき家』の掲げるテーマは「一生涯、心躍る選択を」。お客様自身で考えて選ぶこと、お客様の好きなものを選択することは重要です。

年齢を重ねたり、認知症を発症したりすると、安心感から同じもの・ことなどを選ぶ傾向が見受けられます。
しかし、私はその方が本来抱えているはずの意思やワクワクする気持ち、これを引き出したいのです。

些細なことかもしれませんが、ネイルや口紅を施すときには、色や爪の長さなどを選べるように支援しています。
なぜなら、自分が選んだものを見て笑顔になる。
この過程こそを、お客様ご自身の自信や自尊心を高めるきっかけにつなげたいと考えているからです。

『まき家』のホームページはこちらからご覧ください

どこにいても美容の選択肢を
当たり前に…

青森県出身の私ですが、介護美容をここ神奈川から青森にまで届けるのが目標です。

つまり、『まき家』が目指すのは、都会やいわゆる田舎などの居住環境にかかわらず、「美容」がいづれの場所でも当然の選択肢となって、選択できる社会です。
そのために、今は、神奈川で尽力し、介護美容の価値を高め全国に広げていく礎となるつもりです。

実は、小学校低学年の頃、家族で曽祖母を在宅介護していました。
90歳を超えた曽祖母は、おそらく認知症の症状を発症していました。
しかし、家族の誰からも理解を得られず、私自身も優しい手を差し伸べられなかった経験があります。

子供だったとはいえ、知識が十分でなかったとはいえ、今でも「なぜ、もっと優しく接しなかったのだろう」と後悔に近い感情が胸にこびりついて消えません。
この経験が私の高齢者ケアに関わる原点かと。

「自宅でなんとかしなければ」という観念や、私の経験と似たような光景は、まだまだ日本の各地で見られることでしょう。
介護美容は、このような介護の暗い側面に光を灯す力を持つのでは。こうも期待しています。

専門性を発揮して活動してるメンバーを、全国に有する介護美容コミュニティDAOは、大変心強い存在です。

『今に生きる』を心に抱いて

父の教えである言葉です。
幼少期から現在に至るまで、父に大きく影響を受けてきました。
今生きている一瞬を大切に生きること。
今、目の前にあることに全力で取り組むことが、自分の理想や幸せにつながる、という意味です。

介護美容を学びたいけれど…と迷っている方、先のことを考えすぎて不安になっている方などがいれば、この言葉を思い出していただけたらと思います。

介護美容を学びたいけれど…と迷っている方、先のことを考えすぎて不安になっている方などがいれば、この言葉を思い出していただけたらと思います。

  記事執筆        
刈茅志保(かるかやしほ)
Instagramはこちら 

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