シニアが主役のファッションショー🌸『ばあちゃんの学校2025』
〜介護美容DAOが届けた“生きる喜び”〜
2025年10月19日、福岡県うきは市吉井町で開催された『ばあちゃんの学校2025』。
「うきはの宝株式会社」代表取締役社長大熊氏の「日本全国のばあちゃんたちが集まるサミットをやりたい」というひとことから始まり、約10ヶ月の準備を経て実現した一大イベントです。
主催は大熊氏が代表を務める「うきはの宝株式会社」。
介護美容コミュニティDAOは共同運営として、介護美容を担うプロフェショナルの立場から、企画段階に始まり、運営・メイク・出店までを、一貫して担当しました。
当日は900名近い来場者でにぎわい、笑顔と感動に包まれた大盛況で幕を閉じました。

🌷 DAOメンバーの力で支えた10ヶ月のプロジェクト
今回のイベントは、まさに“人の力”で大成功を収めた、DAOの誇る実績の一つとなりました。
DAOメンバーはファッションショーの企画、スポンサー探し、運営・ステージ進行・エステやフットケアの出店など、多方面で活躍。

ファッションショー、美容体験ブース、救護班、DAOフィット、フットケアブースなど、50名以上が当日の運営に携わり、遠方から準備を支えたスタッフも含めると、その数はさらに多くなります。
撮影:條晋太郎



イベント全体の大多数をDAOメンバーが担い、専門職集団だからこそ実現できた、“人の数’’で成功に導いたイベントでした。
撮影:條晋太郎

💄 ファッションショーで生まれた奇跡の瞬間
ステージ上では、DAOの要する美容師チームが、70代から90代までのシニアモデルにヘアセットとメイクを施しました。
撮影:條晋太郎



いつもと違う自分に高揚した様子のモデルたち。観客の声援に応えるようにポージングを交えながら、堂々とランウェイを進む姿は、コレクションモデルさながら。衣装は、着物を再利用し、オシャレに仕立てた「シャナリシャツ」や伝統工芸品の久留米絣など、伝統と現代の課題を融合させたもの。または、ビューティーコンテストなどで一度着用され、再び晴れの日を迎えたドレスであったりと、モデルの輝きに負けない、貴重な衣装ばかりでした。
中でもショーの喝采を浴びたのは、車椅子利用のモデル女性。
赤いドレスに身を包み、メイクを施されてランウェイに登場した彼女。サポートを受けながらランウェイを進み、割れんばかりの声援を一心に集めました。会場のコールは全て、彼女のものだったと言っても過言ではないでしょう。 フィナーレで、彼女は涙を浮かべながらこう言ったのです。
「83年間生きてきて、今日が一番、幸せです!」
撮影:條晋太郎

一瞬の静寂の後、割れんばかりの喝采は、会場の外にまで広がり、満面の笑みを浮かべるその表情に、スタッフも観客も涙が止まりませんでした。
「美しくなることが、生きる喜びに変わる」——その意味を、DAOスタッフ一人ひとりが心に刻んだ瞬間でした。
🌼 美容は、生きること
イベントを通して、改めて私たちが感じたのは、
“キレイになることは、生きること” という真実です。
老いることは、死にゆくことではなく、生き続けていくこと。
そして、生きている限り、「キレイになりたい」「誰かに見てもらいたい」という気持ちは確かに存在します。
その気持ちを叶えることこそが、幸せな毎日を支える力になる、と私たちは確信しました。
「シニアがキレイになるなんて、今さら必要ない」と言われることもあります。
けれど、幸せを感じる権利は、誰にでもある。
その“当たり前”を取り戻すために、介護美容DAOはこれからも行動し続けます。
🌸おわりに
『ばあちゃんの学校2025』は、シニアの底力と介護美容の力が融合した、新しいかたちのイベントでした。
DAOメンバーの情熱、参加者の笑顔、そして「生きる喜び」に満ちた会場の空気。
この経験を糧に、これからも全国各地で「シニアが主役になる社会づくり」に貢献し、
我々の掲げる「超高齢社会を明るくポジティブにする」の実現に向けてこれからも挑戦していきます!
